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豊かな感性が育つお話絵本 おはなしひかりのくに
6月号 だんごむしと あめの ひ

対象年齢 012345

現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。

AB判 36 ページ
定価440円(本体400円)

今月の作者インタビュー

あらすじ

雨の日におさんぽにでかけたダンゴムシたち。雨の日ならではのきれいなもの、不思議なものにたくさん出会います。
でもおさんぽは楽しいだけではなくて…?!

おはなしひかりのくに 6月号 作家/画家
伊藤知紗 先生

Q1. 今回のお話はどのように生まれたのですか?
A1.  今回のお話が生まれたのは「カエルが登場する物語を描いてみませんか?」と編集者さんからお声がけいただいたことが、きっかけになりました。カエルといえば雨を連想します。私はこの季節が大好きなので「ぜひ雨のお話を作りたい!」と嬉しく思って取り掛かりました。
 登場人物(登場虫物?)の“ぽろんた”“ごろんた”“ぷちんた”“くるりんた”“たまよ”のダンゴムシたちは、シリーズですでに4作があります。とても愛着があるキャラクターでしたので、ぜひまた彼らを登場させたいなと思って今回5作目とさせていただきました。
Q2. お話を書かれていて楽しかったのはどんなところですか?
A2.  ほぼどんな虫でも大好きな私ですが、擬態昆虫はとくに興味のある虫の一つでした。今回、その興味深い虫たちを、お話の中に自然と取り入れることができたので良かったです。日常の自然観察中に出会えると嬉しくなる虫たちですので、より楽しく描くことができました。
Q3. 苦労されたところはどんなところですか?
A3.  現実の世界だと、ダンゴムシにとってカエルは天敵です。つまり喰うがわと、喰われるがわの関係になります。この物語では、喰うがわのカエルを悪役のようには登場させたくありませんでした。それではダンゴムシとカエルは仲の良いお友達、となると、今度はリアリティーに欠けるようで、これもまた違うと感じていました。何でもありの世界のお話にはしたくなかったのですね。そんなことで、ダンゴムシとカエルとの距離感をどう表現すべきかずいぶん悩みました。すると編集者さんから、突破口となる助言をいただくことができまして、無事にお話にまとめることができました。
Q4. ダンゴムシたちとお散歩するならどんなところに行きたいですか?
A4.  それは考えただけでもワクワクしますね! ただ、天敵には絶対に出会わないことが条件にはなりそうですがー(笑)。たとえば、大きなキノコの傘の下。これは本文に出てくるような雨降りの日には、雨宿りをするのにぴったりですね。アリの巣の中などは迷路のようになっているのでしょうか? トンネルの中をこっそりのぞきに行くようで、ちょっとドキドキして楽しそうです。石垣の隙間などには、どんな生き物たちが隠れているのでしょうか。もしもダンゴムシたちに先導してもらい見に行けたら、すごく面白そう!
Q5. 読者の子どもたちにメッセージをお願いします。
A5.  かくれんぼ上手な虫は森や林、草むらなどにまだまだたくさんいます。もしも見つけられたら、きっとびっくりすると思います。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。

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