豊かな感性が育つお話絵本
おはなしひかりのくに
12月号 コンコン おもしろ だがしやさん
対象年齢 012345
現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。
AB判 36 ページ
定価440円(本体400円)
今月の作者インタビュー
あらすじ
駄菓子屋さんに現れた、2人の子どもの正体は…?
一生懸命人助けをするきつねのお話。
おはなしひかりのくに 12月号 作家/画家
白土あつこ 先生
- Q1.
今回のお話はどのようにして生まれましたか?
- A1.
以前、不思議な駄菓子屋さんのお話を思いつきました。駄菓子屋さんの店主のおばあさんが実は化けぎつねで、子どもたちに不思議なお菓子を売っているという内容だったのですが、アイデアをメモしておいたものが、このお話のもとになりました。
編集者さんから「妖怪など、人でない者との交流のお話を」というご依頼をいただき、主人公を可愛い稲荷ぎつねの兄妹に変えて作り直しました。
- Q2.
今回描かれていて楽しかったところはどんなところですか?
- A2.
おもしろやの福引祭りにやって来る子どもたちを描くのが、とても楽しかったです。スーパーのお菓子売り場などで、お菓子を選んでいる時の子どもたちの真剣な表情や、笑顔を思い浮かべながら描きました。
ガラガラポンを回して、何が出てくるかわからなくて、はずれなし全部当たりなんて、楽しいに決まっています。
- Q3.
逆に苦労されたところはどんなところですか?
- A3.
最近の駄菓子屋さんにはどんなお菓子があるのかと調べに行ってみたら、カラフルだったり、面白かったり、おしゃれだったり、まるで魔法で作られたのかと思うようなお菓子がいっぱいでびっくりしました。
そんなバラエティーに富んだお菓子に負けないような、面白いお菓子のアイデアを出すのに苦心しました。どこにも売ってなくて、面白くて、でも美味しそうでもあるという条件で考えたのですが、「こんなお菓子があったら食べてみたい!」と思っていただけたらうれしいです。
- Q4.
絵本のアイデアを思いつくのはどんな時ですか?
- A4.
ご依頼をいただいてから考えることが多いです。今回のように、ふと思いついたことをメモしておくと、後々役に立つこともあります。
妖怪やおばけや不思議なものが大好きなので、そんなテーマの時は、より想像力がふくらむ気がします。
- Q5.
読者の子どもたちや先生にメッセージをお願いします。
- A5.
大人になった今では、お菓子を選ぶのにもカロリー表記をチェックしたり、なるべく体に良いものをと考えたりしてしまうのですが、そんなことは気にしないで「これ食べたい!」というものを選ぶのが、駄菓子の醍醐味ですよね。
それから、買ったばかりのお菓子をお友達とおしゃべりしながら食べるのも。
近所の駄菓子屋さんの店先で、そんな子どもたちを見ると、自然と笑顔になります。無くなってほしくない風景です。
※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。
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