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豊かな感性が育つお話絵本 おはなしひかりのくに
10月号 どんぐりたちと ふたごの くま

対象年齢 012345

現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。

AB判 36 ページ
定価440円(本体400円)

今月の作者インタビュー

あらすじ

ふたごのくまが森で出会ったのは、ころころかわいいどんぐりたち。
一緒に遊んだあとは…?

おはなしひかりのくに 10月号 作家/画家
たしろちさと 先生

Q1. タムとトム、どんぐりたちと一緒に森で遊んだ気持ちになれるお話でした!
たしろ先生は、秋の自然遊びの思い出はおありですか?
A1. はい。子どもの頃、よく遊びに行っていた公園で、落ち葉のおふとんにねっころがったりして遊んでいました(タムとトムといっしょですね!)。それから、父が、落ち葉と一緒にちいさなメモを木に隠していって(つぎはこっちへという矢印が書かれていたように記憶しています)、それを探して行くとゴール!という遊びも好きでした。おとなになってからも、落ち葉のおふとんにねっころがって空を見るのは、大好きです。
Q2. 今回のお話で、描いていて楽しかったところはどこですか?
A2. どのシーンも楽しかったです! いろいろな遊びのシーンは、どんぐりたち、くまくんたちといっしょに遊んでいるような気持ちで、そして夜空のシーンは、どんぐりといっしょに夢を見ている気持ちで描きました。
Q3. 物語は「食べられちゃうかも?」のドキドキから始まり、楽しい遊びへと発展していきます。
描く中で難しかったところはありますか?
A3. 「食べられちゃうかも?」がこわくなりすぎずに楽しい遊びへとつながるように、気を付けました。
Q4. 秋の森の暖色、星空の濃密な青など、色彩の美しさが印象的でした。
色遣いに関して、描かれる際に意識されていることはありますか?
A4. ありがとうございます。いつかどこかで見た楽しい記憶の色を、画用紙に映したいと思っています。じーっと葉っぱを見てみると、ぱっと見は“赤い”落ち葉の中に黄色がかくれていたり、オレンジ色やみどり色のところもあったり、色って不思議で面白いなあ!と、思います。秋は色にあふれた季節…絵本の中で表現できていたら嬉しいです。
Q5. お話を描かれるとき、絵から考えられますか?文章からでしょうか? それとも同時に…?
A5. 映像で、頭の中でミニ映画をつくっていくようなイメージなので、絵と文字は同時なのです。頭の中をどんぐりたちがころりころりところがって、くまくんたちが落ち葉を踏んでかさこそ歩いています。そこから、絵本の絵のカタチにしていきます。
Q6. ふたごのくまのタムとトム、ユーモラスでずっと見ていたくなりました。
いろいろな動物キャラを描かれると思いますが、描きやすい・好きな動物や性格などはありますか?
A6. どうぶつはみんな大好きで、なかでもカバが好きです。なぜこんなに好きなのか、自分でもよくわかりません。ねずみも好きで、よく絵に描きます。描いている動物の性格を人に当てはめて想像を膨らますのも好きです。
Q7. どんぐりたちの秋は、葉っぱのお布団で春のめばえを待つ秋でした。
たしろ先生は、秋といえばどんなことをされるイメージでしょうか?
A7. 秋は、季節のおいしいもののことをいっぱい考えます! やきいもとか、きのこ類も好きです。でも秋だけではなくて、一年中季節のおいしいもののことを考えているのかもしれません。
Q8. 幼い頃の体験が、創作につながっている面はありますか?
A8. はい、あります! 「こどものころこんなことしてあそんだなあ」と思い出すうち、そのころの家族の声とか、落ち葉の感触などもふわーっと蘇ってくるような気がします。子どもの頃の思い出は、普段は忘れているようでも、ずっと心の引き出しに残っているものだと思います。
Q9. 今後、描いてみたいな、描いていきたいなと思われる題材はなんですか?
A9. 夜のお空に浮かんでいて、いつもこっちをみている、まんまるいものです。
Q10. 絵本を子どもに読み聞かせる、先生やおうちのかたへ
ひとことメッセージをお願いします!
A10. 絵本を読んでくださりありがとうございます! どんぐりたち、くまたちといっしょに、秋の自然の遊びをお楽しみいただけたら幸せです。

※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。

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