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豊かな感性が育つお話絵本 おはなしひかりのくに
8月号 せかいいち おおきいのは

対象年齢 012345

現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。

AB判 36 ページ
定価430円(本体391円)

今月の作者インタビュー

あらすじ

大きな大きなこうのとりが、自分こそ世界で一番大きいのだと旅に出ます。
しかし上には上がいるもので…! 愉快な日本昔話。

おはなしひかりのくに 8月号 作家
もとしたいづみ 先生

Q1. 自分をとりまく世界がどんどん広がっていくような、ダイナミックなお話でした!書かれる際に大切にされたのはどんなことですか?
A1.  “この民話は「えびの腰はなぜ曲がったか?」という題名のことが多く、そこに行き着くまでの面白さは、それこそ話の腰を折られるように終わってしまう。それよりもこのスケールの大きさを存分に味わってほしい! さらに広い世界に思いを馳せて、清々しい気分を味わってもらえたら、と思いました。
Q2. 竹内先生の絵を見られたときのご感想を教えてください。
A2.  素晴らしいド迫力に、嬉しくなって大笑いしました。とてつもない大きさを目の前で体験したような気分。この小さな紙に描かれたものとは思えない! 表現力って凄いものだなあと震えました。
Q3. 今までに体験した「おおきい!!」エピソードを教えてください!
A3.  最近、食事に行くとQRコードでスマホから注文することが多くなってきました。自分のスマホの小さな画面をポチポチするのも慣れてはきましたが、先日はお得なランチセットについてきたサラダが、メインより大きな皿に山盛りのマカロニサラダで「こんなに大きいとは!」と驚きました。画面の写真では大きさや中身がよくわからず、人手不足とはいえ、お店の人とのやり取りもなく寂しいです。
Q4. 子どもたちに絵本を読み聞かせる大人の方へひとことメッセージをお願いします。
A4.  この絵本のセリフ部分を読む時は、それがどんな体でどんな性格、どんな気持ちなのかを考えて、なりきってみると楽しいです。物語の中にすっぽり入り込むと、どこから聞こえてきた声に反応したセリフなのか、どこに向かって話すのか、も見えてきます。と、同時に見ている子どもたちの反応も確認し、ページをめくり絵を見たときの驚きや面白さを共有することも忘れずに。

おはなしひかりのくに 8月号 画家
竹内通雅 先生

Q1. 大迫力の絵に圧倒されました!描かれていて楽しかったところや、苦労されたところはありますか?
A1.  昔話の『おおきい』は大体が想像を絶してしまうので、できるだけ大げさに表現したいと思っています。紙のサイズがあるので背景や対象物との位置関係や構図を工夫して描いてます。チマチマ細かく描くより筆跡が残るくらいの方が楽しいですね。
Q2. お気に入りの画材や紙などについて教えてください!(使っているもの、好きなところ、コツがいるところなど…)
A2.  絵の具はここ数年は、もっぱらアクリル絵の具です。紙は普通の画用紙『シリウス』の厚手。廉価だけどなかなか腰があって使いやすいです。アクリル絵の具を油絵のようにこってりと厚塗りしても大丈夫だしね。
Q3. 原稿に欠かせない『おとも』はありますか?(食べ物やBGMやリフレッシュ方法など)
A3.  食べながら描くことはないです。たまにガムくらいは噛んでるかも。タバコも吸わないし、お酒も夕ご飯になるまでは飲まないです。BGMは音を絞って聞き流していることが多いです。ジャンルはなんでもOKなので、その日の気分でチョイスした音源をエンドレスにリピート設定して流しています。
Q4. こうのとりやえびは、思ったよりも広い世界にびっくりしていましたが、自分の世界を広げるためのコツってあるのでしょうか?
A4.  それはやはりいろんな場所に行き、いろんな人と出会い、いろんなことを経験することでしょう。自分の世界を縮めることしかしてこなかった私が言うのだから間違いない。
Q5. 今までに体験した「おおきい!!」エピソードを教えてください!
A5.  旅客機の窓から見えた夕刻の地平線。地球は丸くて「おおきい!!」ね。それで宇宙は果てしなく「おおきい!!」んだね、果てはあるのらしいけど。
Q6. 子どもたちに絵本を読み聞かせる大人の方へひとことメッセージをお願いします。
A6.  ご苦労様です。おうち読みなら力を抜いて、途中で自分が眠ってしまうくらいでいいよ。つづきはまた今度!

※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。

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