豊かな感性が育つお話絵本
おはなしひかりのくに
3月号 ねねさんと もうどうけんリズ
対象年齢 012345
現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。
AB判 36 ページ
定価430円(本体391円)
今月の作者インタビュー
あらすじ
ねねさんが歩くときは、盲導犬のリズがいつも一緒。
ねねさんとリズの日々を描いたお話です。
おはなしひかりのくに 3月号 作家/画家
はせがわかこ 先生
- Q1.
はせがわさんご自身と盲導犬の関わりについて教えてください。
- A1.
私が生まれ育った町に、日本で最初に盲導犬を誕生させたアイメイト協会があり、子どもの頃から歩行訓練の様子を見ていました。後にイラストレーターとして取材したときに、リタイア犬を飼育するボランティアがあることを知り、今まで2頭のリタイア犬と暮らしました。
- Q2.
今回のお話で、気をつけて描かれたところはどこですか?
- A2.
盲導犬は、道の左端を歩くこと、人より半歩前を歩き、止まって段差や曲がり角を知らせること、褒められるのがうれしく仕事をすることなど、盲導犬歩行が正しく伝わるように気をつけました。
- Q3.
盲導犬と暮らす何気ない日常のお話です。どのような思いで描かれたか教えてください。
- A3.
目が不自由であっても、仕事に出かけ、料理をし、子育てもこなしている方はたくさんいます。その傍らには常に盲導犬がおり、盲導犬と歩くことによって大きく世界が広がるのだということ、また、使用者の方は皆、自分の盲導犬に感謝し、大切にしていることを伝えたいと思いました。
- Q4.
絵本を子どもに読み聞かせる先生やおうちの方、読者の子どもたちにメッセージをお願いします。
- A4.
「盲導犬は可哀そう」と耳にすることがありますが、本当にそうでしょうか? 盲導犬は常に人と一緒に行動し、仕事をするたびに「グッド、グッド」と褒められます。尻尾をブリブリ振りながら歩いている様子を見れば、どんなに生き生きと仕事をしているかが分かると思います。また、小さなミスが命にかかわる大きな事故につながる可能性があります。もし「ノー」と叱っていることがあっても、決していじめているのではありません。お互いの絆を深めていると温かく見守っていただければと思います。
※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。
戻る