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豊かな感性が育つお話絵本 おはなしひかりのくに
11月号 クマさんの のんびりにっき

対象年齢 012345

現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。

AB判 36 ページ
定価430円(本体391円)

今月の作者インタビュー

あらすじ

のんびりクマさんの1週間。
どんなふうだか、のんびり読んでみましょう。

おはなしひかりのくに 11月号 作家/画家
みやざきひろかず 先生

Q1. クマさんののんびりとした1週間を、やさしくユーモラスに描いていただきました。このお話はどんなふうに思い付かれたのでしょうか。
A1.  年齢を経るとともに、とくに日記に書くようなこともないふつうの一日がなんだかいとおしく思えるようになってきました。あたりまえの日々の中にある見逃しがちな楽しさや美しさを絵本にできたらなぁ…と思ったのがきっかけです。
Q2. 描いていて楽しかった、あるいは苦心したなど、思い入れのあるシーンはありますか。
A2.  ドラマチックなストーリーの無いお話をどうしたら楽しくできるのか…とあれこれ迷いながらの制作でした。クマさんが夜空の星を数えるシーンは子どものころ見た夜空への畏怖の念とでもいうような気持ちを思い出しながら描きました。この作品の中で好きなシーンのひとつです。
Q3. ふうわりやさしいタッチが印象的なみやざき先生。どんな画材を使われているのですか?
A3.  水彩紙に透明水彩絵の具を使って描いています。
Q4. 絵の具や紙へのこだわりはありますか?
A4.  40年ほど前にアルシュ社の水彩紙に出会って、絵の具のにじみや描き心地のよさに感激してからずっとこの紙を使っています。この紙に出会っていなかったら絵本を描いていなかったかも…と思うくらい。絵の具は色の豊富さと発色のよさでウインザー&ニュートン社の透明水彩絵の具、筆はラウニー社のダイアナを使っています。絵本を描き始めた頃画材店のお兄さんがこの筆を数本プレゼントしてくれて、その筆で最初の絵本も描きました。それ以来ずっと同じものを使っています。
Q5. 先生は、のんびりさんですか? せっかちさんですか?『のんびり』(もしくはせっかち)エピソードがあればお聞きしたいです。
A5.  若いころはややせっかちだったようですが年々スローダウンしてきたようです。とくに『ゆっくりむし』という絵本を描いてからはかなりゆっくりになりました。絵本は自分の未来を予言しているかのようです。
Q6. ハンモックでのお昼寝、魚釣り、スケッチ… すてきな趣味がたくさんのクマさんでした。みやざき先生は、休日にどんなことをして過ごすのがお好きですか?
A6.  仕事以外の絵を描いたり工作をしたりします。よく作るのは自分が描いた絵を入れる額縁でもう数十個作りました。絵に合わせて色を塗ったり、部屋に合わせて色を変えたりできるのでとても楽しい作業です。休みに限らずほぼ日課にしているのが『ひるね』で、以前編集者の方にその話をしたら「では、ひるねの絵本を」ということになり『ひるねむし』という絵本ができました。
Q7. 小さな頃、どんなお子さんでしたか?その頃から絵を描くことはお好きでしたか?
A7.  お絵かきや工作が大好きな子どもでした。夕ご飯だと呼ばれても、庭でずっとなにかを切ったりくっつけたりしていました。けっきょく何十年も経った今もほぼ同じことをしている自分に気付きふとおかしくなったりします。幼稚園に通いましたがなじめずに数か月で行かなくなりました。園ではひたすらお絵描き帳に絵を描いていたことを覚えています。
Q8. 子どもたちも園などで描画をします。絵を描くのが楽しくなる秘訣ってあるのでしょうか。
A8.  う~ん、それはよくわかりません。ただ夢中で絵を描いている子どもには話しかけずだまって見守るのがよいのではと思います。

※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。

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