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豊かな感性が育つお話絵本 おはなしひかりのくに
7月号 たなばたの おはなし

対象年齢 012345

現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。

AB判 36 ページ
定価400円(本体364円)

今月の作者インタビュー

あらすじ

天の川の両側に光る織姫と彦星には、こんな不思議なお話がありました…。
季節の行事につながる、中国の昔話。

おはなしひかりのくに 7月号 作家/画家
小林ゆき子 先生

Q1. 舞台は天の国。神様たちや機織りの様子など幻想的な場面が続きます。描く際に心がけておられたことはありますか。
A1.  場面展開的には大きな変化がなかったので、背景の星空を変化させることで、お話の流れや織姫の心情を表現できたらなと思いながら描きました。
Q2. 織姫や彦星、神様など、登場人物にどんな思い・印象がありますか?
A2.  織姫も彦星も、とても純粋で、全てに対してひたむきだなと思います。それ故に失敗してしまっても、悲嘆に暮れるだけではなくて。たった年に一度会えるということを、本当に心から大事にして、そのために日々を一生懸命に生きる姿は、とても清々しく、愛おしいです。
Q3. 描いていて楽しかったところや苦労したところ、お気に入りなど、思い入れのある場面はありますか?
A3.  機織り機の構造が難しくて、下絵の段階では苦労しました。描いていて楽しかったのは、織姫の長い黒髪です。なかなか普段はここまで長く流れる髪を描くことがないので、織姫の心情の変化を込めながら、綺麗に描くぞ! と、力を入れました。
Q4. 絵本を描かれる際、大切にしていることは何ですか?
A4.  お話の世界観の私なりの解釈が、読む人にとっても良いなと感じてもらえるように、じっくり世界に入り込んで、形にしたいと思っています。
Q5. 小さい頃の、七夕の思い出などはありますか?
A5.  祖父母が宮城県に住んでいるので、小さい頃に行った、仙台七夕まつりの、大きな七夕飾りがとても印象に残っています。
Q6. 小さい頃から絵を描くことがお好きでしたか?
A6.  好きでした。友達と遊ぶよりも、1人でお絵描きしている時間が楽しかったです。チラシやカレンダーの裏が大好きでした。
Q7. 子どもたちも園やおうちで描画をします。絵を描くのが楽しくなる秘訣ってあるのでしょうか。
A7.  自分が好きなものを、好きなように描くのが良いと思います。私は長いドレスを着たお姫様ばかり、好きな色のピンク一色で、延々と描いていました。
Q8. 先生のお気に入りの画材や道具を教えてください!
A8.  ちょっとお高いのですが、アルシュという水彩紙が好きです。細密にも描けるし、水をたっぷり使った滲みで、色々なニュアンスを出すことが出来ます。
Q9. 絵本を読み聞かせされる先生やお家の方にメッセージをお願いします!
A9.  恋は盲目で、周りが見えなくなってしまう織姫ですが、脇目も振らずに何かに全力で夢中になれるのは、若さの特権だと思います。私も夢中になると他のことが見えなくなって、大人たちを困らせていました。それでも、どこかしらおおらかに受け入れてくれていたからこそ、今でも好きに絵を描くことが出来ているのかと思います。織姫のやってしまったことに注目するよりも、そこから立ち上がる強さの素晴らしさを、伝えていただけると嬉しいです!

※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。

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