豊かな感性が育つお話絵本
おはなしひかりのくに
12月号 びんぼうがみと ふくのかみ
対象年齢 012345
現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。
AB判 36 ページ
定価400円(本体364円)
今月の作者インタビュー
あらすじ
昔々ある村に、貧しいながらも一生懸命働く夫婦がおりました。
ある大晦日の夜、貧乏神が現れて…? 心温まる昔話。
おはなしひかりのくに 12月号 作家
左近蘭子 先生
- Q1.
書かれるときに、気を付けていることがありましたら教えてください。
- A1.
いつでも「お話を読んでくれる子どもたちが、わくわくした気持ちでページをめくることができて、読み終わった後にも何かしら心に残るものがあるようなお話にしたい!」と思いながら書いています。
- Q2.
今回書かれていて苦労したところはありますか?
- A2.
長い間語り継がれてきた昔話のおもしろさや独特の語り口を、今の子どもたちにどのような形で伝えるのが一番いいのだろうと考えながら書きました。
- Q3.
大晦日はどんなふうに過ごされていますか?
- A3.
毎年、大晦日はバタバタして過ごしているように思います。新年を迎える準備をきちんと早めに済ませて、大晦日は落ち着いた気持ちで年越しそばを食べるだけというふうにしたいのですが…。ぎりぎりまで掃除をしたり、お正月の買い物をしたり…。ただお正月飾りを一夜飾りにしないようにだけは気を付けています。
- Q4.
もし打ち出の小槌を手に入れたら、最初に何を出したいですか?
- A4.
私は子どもの頃からサッカーの大ファンなので、もし打ち出の小槌があったら、サッカー・ワールドカップの決勝戦のチケットを出したいです。VIP席のチケットが出せれば最高です!
- Q5.
読者の子どもたちにメッセージをお願いします。
- A5.
いつの時代も子どもたちは、昔話を聞きながら空想をはたらかせて楽しんできたのだと思います。この『びんぼうがみと ふくのかみ』も今までにどれだけたくさんの子どもたちを楽しませてきたことでしょう。昔話は日本にも世界にもたくさん残っています。時代を超えて人々を楽しませてきた昔話をぜひ自分でも探して読んでみてください。
おはなしひかりのくに 12月号 画家
中沢正人 先生
- Q1.
特に気に入っている場面、描いていて楽しかった場面はありますか?
- A1.
5場面目、屋根裏で泣いてスネている貧乏神。この貧乏神、どこか人(?)が良さそうです。人の良さそうな貧乏神ってどんな感じ? その辺の描き分けが楽しかったところでしょうか。
- Q2.
逆に苦労された場面はありますか?
- A2.
屋根裏から泣き声が聞こえてくるシーン。まだ正体がわからず、不安がる所。天井だってもっと荒んでいるかもしれないなあ、なんていろいろ考えるのが、楽しくもあり、難しくもあり、でした。
- Q3.
大晦日はどんなふうに過ごされていますか?
- A3.
長野市では大晦日にご馳走を食べてしまう風習があります。私もその伝統を受け継いで、テレビのチャンネルをハシゴして、文句を画面の向こうにぶつけながらお酒と料理で1年間の鬱憤を晴らしています。最近の歌には全然ついていけないし、何だよ、…ブツブツ…グワー…。
- Q4.
もし打ち出の小槌を手に入れたら、最初に何を出したいですか?
- A4.
以前、七福神巡りで大国さまを祀ったお寺に『打ち出の小槌』があり、振ってみましたが、やけに重いなあ、としか感じませんでした。今なら、世界に平和が訪れますようと、『打ち出の小槌』にお願いします。(おおっと!?)
- Q5.
最近はまっていることがありましたら教えてください。
- A5.
あまり外に出られない日々が続いたので、この時ぞばかりに『アルハンブラの思い出』を弾けるようになろうとギターにはまりました。決意は固いけど、結果が(柔らかい)…。トレモロがボロボロだあ…。
- Q6.
読者の子どもたちにメッセージをお願いします。
- A6.
人には、このお話の夫婦のように貧乏だけれど心豊かで誠実な人がいる一方、お金持ちだけれど心貧しい人がいます。この『貧乏神と福の神』のお話も、何か考えさせられます。お金以上に大切なものがある、それを信じて1日1日を過ごしていきましょう。
※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。
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