豊かな感性が育つお話絵本
おはなしひかりのくに
11月号 だんごむしと てんとうむしの てんと てんてん
対象年齢 012345
現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。
AB判 36 ページ
定価400円(本体364円)
今月の作者インタビュー
あらすじ
だんごむしたちが住む植木鉢に秋がきました。ある日、仲間とはぐれた
ナミテントウと出会って…。身近な虫たちの秋の姿を描くお話。
おはなしひかりのくに 11月号 作家/画家
伊藤知紗 先生
- Q1.
今回のお話で、描いていて楽しかったところや苦労したところはありますか?
- A1.
楽しかったところは、ナミテントウのいろいろな背中の模様を描けたところです。苦労したのは、ナミテントウの細い脚が背景に埋もれてしまいがちなのでその部分の修正に時間がかかったところです。
- Q2.
今回のお話で、お気に入りの場面はどこですか?
- A2.
にょにょもがクモ(オオヒメグモ)の網を壊すところと、みんなで木のウロへ向かっていく場面でしょうか。
- Q3.
絵本を描かれる際に大切にされていることは何ですか?
- A3.
フィクションであっても、ノンフィクションからあまりにも遠ざからないようにすることですかね。
- Q4.
実際にナミテントウの越冬の様子をご覧になったとのことですが、他にも昆虫観察に出かけたときの思い出などがありましたら教えてください。
- A4.
つい最近ですと、コケを蓑の材料にするミノガ(ミノムシ)に初めて出会えたことです。蓑についているコケの緑色がとてもきれいでした。コケにまぎれているので、動いてくれないとすぐ見失ってしまうのでちょっと困りました。
- Q5.
最近特に注目している虫はいますか?(理由とともに教えてください)
- A5.
たくさんいる中から、ひとつ。いま全国的に数を減らしている昆虫のひとつにダイコクコガネがいます。幼虫も成虫も牛など哺乳類のフンを食べて生きています。雌は地面に穴を掘って大きなフン球を作り、その中にひとつ卵を産みます。卵が孵化してやがて成虫になるまで母親は同じ穴の中で過ごします。そんな穴の中での生活を、いつかこの目で見てみたいものですね。
- Q6.
執筆中の息抜きにはどんなことをされますか?
- A6.
やはり虫観察をすることですね。あとは大好きなコーヒーを淹れてチョコレートを食べること!
- Q7.
最近の趣味やマイブームを教えてください。
- A7.
そのときどきに発生している虫を観察することでしょうか。
- Q8.
読者の子どもたちにメッセージをお願いします。
- A8.
どんな生き物でもいいのでまずは興味をもってもらえると嬉しいです。好きになればなるほど、きっといろんな発見があってワクワクすると思いますよ。興味の芽を育てていってくださいね。
※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。
戻る