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豊かな感性が育つお話絵本 おはなしひかりのくに
4月号 やじるし みっけ

対象年齢 012345

現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。

AB判 36 ページ
定価440円(本体400円)

今月の作者インタビュー

あらすじ

遊んでいて見つけた、ふしぎな矢印。追いかけていくと…?
友達っていいなと思えるお話です。

おはなしひかりのくに 4月号 作家
柳澤幸子 先生

Q1. ふしぎな矢印を追いかけていくという、わくわくするような展開でした!どんなふうに話を作られたのでしょうか?
A1.  このお話を作るころ、ちょうど季節が春でした。そこで日課にしている散歩に出かけては、タンポポや菜の花、クローバーなど写真を撮りながら、子どもたちが春を感じるものを見つけていました。それを組み合わせて、ストーリーを考えるのは楽しい時間でしたね。
 あとは、どんな景色にしたら、子どもたちはわくわくするだろう?と考えていきました。
 矢印については、今は、ナビでどこでも行ける時代ですが、私は、ひどい方向音痴でして、子どものころ友達の家に遊びに行くのによく迷っていました。そんな時「あー、何か目印があったらいいのに。そう、矢印とか!」と思ったものです。
 でもそのおかげで思わぬ素敵なところを見つけたりして楽しいこともありました。それは、花畑や、カモのいる小川だったり。そんなことを思い出しながら描きました。
Q2. ほっこりとあたたかなタッチで、春の自然や、おうちの隅々までこまやかに描写しておられます。どんな道具で描かれていますか?また、どんなふうに今の画風にたどり着かれたのでしょうか?
A2.  おもに透明水彩です。絵の主人公は動物が多いのですが、タッチや表情など年々少しずつ変化してきています。皆さんに、ほっこりすると言っていただけるのですが自分では、あまり意識していません。いつも私のお話を読んでドキドキしたり、笑ったりする子どもたちの顔を想像しながら描いています。
Q3. 作業をされるとき、欠かせない「おとも」はありますか?
A3.  カフェオレと何か甘いものです。音楽も色々聴くのですが最近は、ラジオを聴くことが多いです。そして行き詰まった時は、やはり散歩にでかけます。
Q4. 読者の子どもたちも、園やおうちでお絵描きをします。楽しんで描くために、大人ができることはあるでしょうか?
A4.  春になると私が小学3年生で風景画を描いたときに「この空の色は、いいね! まさに春の青色だね」と担任の先生にほめられたことを今でも思い出します。
 うまい、へたではなく、どこかよいところを見つけて、ぜひほめてあげてください。
 それは子どもにとって、とてもうれしいことで、絵を描く意欲にもつながります。
 絵は、何がいいとか決めつけないで、その子の個性で自由にのびのびと楽しく描くことが大切だと思います。
Q5. 村のあちこちに、素敵な春が見つかりました。柳澤先生はどんなときに春を感じられますか?
A5.  春の花はもちろんですが、新緑、ひばりのさえずり、つばめが来た時、歩道を列になって歩く黄色い帽子の小学1年生を見た時などです。
Q6. 絵本を子どもたちに読んであげる先生や保護者の方に、ひとことメッセージをお願いします!
A6.  この絵本を読んでくださる時に「次は、やじるしがどこを指しているのかしら?」と、お子さんといっしょに想像してお話しながらページをめくってみてください。
 きっと動物たちと一緒に冒険できるはず。そして絵本を読み終えたら、まわりにある春をたくさん見つけてくださいね。

※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。

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