豊かな感性が育つお話絵本
おはなしひかりのくに
6月号 コバンと サメロー はじめての ともだち
対象年齢 012345
現代を代表する作家・画家の書き下ろし創作絵本。季節の話、昔話、ユーモア話、ファンタジーなど、バラエティーに富んだラインナップです。
AB判 36 ページ
定価430円(本体391円)
今月の作者インタビュー
あらすじ
大きな魚のお腹にくっついて暮らす、コバンザメのコバン。
みんなに怖がられる大きなサメのサメローと出会います…。
おはなしひかりのくに 6月号 作家/画家
タツトミカオ 先生
- Q1.
描かれていて、いちばん楽しかったのはどこですか?
- A1.
やはり、主人公のコバンとサメローや、周りでさりげなくいる海の生き物たちを描いているときです。絵本の文章、セリフは、生き生きするようにコバンとサメローそれぞれ、声色を変えながら(不気味!)何度も読みながら描きました。小さな海の生き物たちも、愛おしくて、ニヤニヤして楽しんで描いてました。
ラーメンの麺くらいの細さのチンアナゴは、一匹一匹に立体感やブチ模様、表情を変えて…。楽しかったけれど、肩凝りすぎて、吐きました。(笑・失礼)
- Q2.
逆に大変だったのは?
- A2.
『こんぶのもり』です。特に、コバンがこんぶにからまって、わっさわっさ揺れているのを、サメローが気づくシーンの『遠景こんぶのもり』は、一本一本、立体感を確認しながら、頭がこんがらがりそうになりました。あと、コバンが落ちてしまう『いわば』です。どうも私は、生き物はどんなに大変でも楽しいのですが、表情のない、細かい背景は辛い修行みたいです。(笑)
- Q3.
コバンとサメロー、ご自身に似ているのはどっちでしょう?
- A3.
お調子者でおしゃべり好きの陽気なコバンは、中年期の私。陰キャラで怖くて、誰も寄ってこない、そして内気でシャイなサメローは、幼少期の私です。そして、絵本を創作したり、絵本の絵を描いている佳境の私は…「私は静かに泳ぎたいの。一人にして」というマンタです。(笑)それぞれの要素を持っていて、みんな似ていまーす。
- Q4.
海の生き物たちが細かく描かれていますが、こだわりのポイントがあれば教えてください。
- A4.
出演頻度の高い『ウミガメ』は、コバンとサメローの暖かい“見守り隊”です。二人の様子を見る表情の違いに注目してください。小さな生き物たちも、サメローが近づいたら、怖がったり威嚇したり変化します。岩場のシーンは2場面ありますが、エビとカニがワカメでつなひき、1、2、など、遊びがいろいろ含まれてます。小さい楽しさ、いっぱい見つけてくださいね。
- Q5.
読者の子どもたちや先生方に、メッセージをお願いします。
- A5.
子どもたちへ…
海の楽しさを、この絵本でいっぱい見つけて、感じてくれると嬉しいです。
先生方へ…
いつも子どもたちのために、全力で保育、教育活動をがんばっておられ、本当にありがとうございます。季節モチーフで『海』を取り上げられる際、この絵本が、少しでもお役に立てると幸いです。
※このページで取り上げた絵本は書店では取り扱っておりません。
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